ナミコのおでかけ日和(17)真珠の街・神戸でプロから学べるうれしいワークショップ!真珠のアクセサリーづくり体験@KIITO
2025年12月1日(文・写真/ナミコ)
こんにちは、ナミコです。
今回はデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)で開催された真珠のアクセサリーづくりを親子で体験してきました。

小学生の我が子は宝石の中では真珠が一番のお気に入り。このチラシを見た瞬間に「行きたい!」と申し込みました。子どもでも大丈夫かな?とちょっとドキドキしながら会場へ。
「真珠の街神戸」を実感
今回講師をして下さったのは、パールシティ神戸(PCK)協議会のみなさん。
まずは神戸がなぜ「真珠の街」と呼ばれるか、について学びます。
なんと神戸では、世界中で流通する真珠の約70%の選別加工が行われているそうです。
海と山が近い神戸の街は、自然光が六甲山に反射して柔らかくなるため、真珠の選別に適しているんだとか。
現在でも神戸での選別作業場は山側を向き、自然光の下で行われているそうです。
数十年前までは、神戸の女性たちの内職では真珠の選別作業が人気だった、という初めて聞く話もお話もありました。
神戸の街で「パールシティ」とはよく耳にするものの、筆者は真珠の産地といえば真っ先に三重県が浮かんでしまう程度。
真珠に関する会社、そういえば多いよね? というレベルでしか神戸と真珠のつながりを知らなかったことを反省です。
そんな世界有数の真珠の街神戸をアピールする取り組みとして、年に1回のペースで開催されているこちらのイベント。近年では神戸の真珠産業の知名度アップのため、市内の小学3年生向けに体験学習も行われているそうです。
そのためか親子での参加者も多く、安心しました。

さて、次はいよいよアクセサリーづくりに挑戦です。
あこや貝剥き体験
まずはあこや貝の中から真珠を取り出す作業。
目の間には真珠の産地、宇和島からやってきた生きたあこや貝。
潮の香りがするケースの前で、どの貝がきれいな真珠を持っているかな?と見定めて、1つ手に取ります。

先生に手伝ってもらいながら貝がらを開け、貝をぷにぷと押して、真珠を取り出します。それぞれ違う色や大きさの真珠が出てくるたび、参加者からは歓声が。
なかには空っぽの貝もあり、天然の真珠の醍醐味と、品質安定の難しさを感じました。


真珠加工体験へ
次は穴あけ。手に入れた真珠をじっと観察して、どの面が一番美しいかを考えます。シワや傷がある部分を上手く隠すように穴あけ機にセットし、穴あけにチャレンジ。
真珠の穴空けのためだけに作られた精巧な機械は、あっという間にきれいな穴をあけてくれました。
この穴あけの際に出る真珠の削りカスは、美容液の原料として再利用できるそうです。


次にワイヤーと金具の色を選びます。
ワイヤーは4色、金具は2色の中から、真珠の色や自分の好みに合う色を選び、連台(れんだい)と呼ばれる作業台にセットします。
この連台、普段は真珠をたくさんつなげたり、真珠を選別したりする際に使われているそう。
使う材料が決まったら、鏡を見ながらネックレスの長さと、パーツの並べ方を考えます。
デザインが決まったらペンチとニッパーを使い、抜けたり外れたりしないようにかしめ、ワイヤの端を切り落としたらネックレスの完成です。


先生が各テーブルを回って丁寧に教えてくださったので、子どもたちもみんな上手にオリジナルネックレスを完成させていました。
天然の真珠には2つとして同じ色や形のものはありません。みんな世界にたった1つのオリジナルアクセサリーに満足そう。

できあがったネックレスを手に、最後は質問の時間です。
たくさんの質問が飛び交い、神戸の真珠産業について新しい発見がありました。
我が子は真珠を取り出した後のあこや貝に興味津々。
今日使った貝は宇和島まで持って帰り、貝柱はスーパーや道の駅等で食用として売られると聞いてびっくりしていました。

食材としてのあこや貝は、真珠が取り出されるまさに今の季節からがシーズンとのこと。地元の方や真珠業界の方にはおなじみの食材で、バター醤油焼きで食べると美味しいそうです。
機会があればぜひ味わってみたい“真珠グルメ”ですね。

今回のイベント会場はデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)。
1927年に建てられた、輸出生糸の品質検査を行う生糸検査所を改造したKIITO。
現在はレンタルスペースとしての利用や、中央図書館も期間限定でオープンしています。
真珠と同じく、神戸の輸出文化を支えた生糸についても学ぶことができました。
建物に興味がある方もぜひ訪れてみてください。
今回参加したイベントは
「真珠のアクセサリーづくり教室」
会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)
今後の開催予定などはパールシティ神戸協議会公式サイトやおでかけKOBEなどをチェックしてみてください。
ナミコ
セは阪神、パは阪急を応援しながら阪神間で生まれ育った昭和生まれのママライター。
幼少期の憧れの人は福本豊。阪急ブレーブスを知る最後の世代として、西宮ガーデンズに行くたびギャラリーとメモリアルスポットを巡礼しては熱く語るためママ友たちにウザがられている。趣味は野球観戦と鉄道旅行。
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