ナミコのおでかけ日和(13)三宮と元町の境界って? 綱引きで決まった境界線を散策

2025年11月5日(文・写真/ナミコ

こんにちは、ナミコです。
去る10月4日(土)、神戸っ子には注目の綱引き対決が行われました。
会場で、ニュースで、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。

 

神戸の中心を賭けた綱引き大会

「KOBE AUTUMN FESTIVAL」内の企画として行われた三宮と元町の境界線を賭けた「大綱引き大会」。

当日筆者は会場まで足を運びましたが、残念ながら当日は朝から雨模様。連日の真夏日から一転、冷たい雨がそぼ降る中での綱引き対決となりました。
しかし沿道は超満員。
それぞれ贔屓地区の応援に駆け付けた地元の方、通りすがりの観光客も、雨に負けずに声援を送っていました。
キャプテンをを務めるのは、地域を代表する百貨店の神戸阪急と大丸神戸店の店長さん。それぞれお揃いの法被に身を包み、エリア拡大に向けて気合十分でした。

 

「元町」の圧勝 

5回勝負の結果は4-1で「元町」の勝利。
しかし実際はあっさり3連勝して「圧勝」していた元町。その時点で沿道からは「元町強すぎるやん」という声も聞かれました。
すでに「元町」の勝利は確定してしまいましたが、4回戦ではついに三宮が勝利。一矢報いる形になりました。
静まり返っていた三宮側からも大きな歓声が上がります。

会場では特に元町応援団の「チーム大丸」のみなさんのパワーに圧倒されました。
大丸のロゴマークである「大」があしらわれた黒い法被とうちわ、そして毎回個人に対して
「○○、がんばって引けよー!!」と一人ずつに声掛けして気合を注入する、体育会さながらの団結力を見せつけるチーム大丸。
その気合に、最前列にいた観客が「どうぞ前で応援して」と場所を譲る場面にも遭遇しました。

勝者インタビューで店長さんも触れられていましたが、「元町」のエリア拡大に対する気持ちの強さをひしひしと感じました。
事前に募集された参加者数も「元町」の方が多かったそうです。
この勝負の結果を受け、京町筋から西が「元町」に。
※事前告知の通り、行政区分に変更はなく、市民生活への影響もありません。

 

タペストリーを見上げて

後日設置されるということで楽しみにしていた境界線を示すタペストリー。
ついに10月24日、京町筋の角に設置されました。
今回は実際に設置されたタペストリーをチェックすべく、三宮駅からスタート。
筆者は地下鉄三宮駅から現地に向かいましたが、勝手知ったるさんちか経由ということもあり、あっという間に交差点に到着。
タペストリーを見つけ、しみじみ見上げてみても、気持ちはやっぱり三宮。サンプラザも目の前。綱引き大会が行われた会場すら1ブロック西側です。

そういえば2年前、オリックスと阪神のW優勝パレードをメリケンパークで見た際、三宮へ向かう帰り道に「もうすぐ三宮よ」と我が子に言ったのがこの交差点でした。
ここまでが「元町」とは……今回、いかに元町が勢力を拡大したかを実感します。

 

山側には影響なし?

ちなみにタペストリーのある場所を真っすぐ山側に上がると、地図上ではセンタープラザとさんプラザのちょうど境目。生田神社も三宮神社も「元町」ということになりますが、そのあたりは今回の境界線とは関係ないようなので、「気持ちの問題」なのかもしれません。
しかし今回の境界線である京町筋を海側へ、神戸市立博物館まで行くと、急に「元町」を感じてしまうのは私だけでしょうか。

今回の勝者コメントで、元町のキャプテンは「東遊園地までは元町」と三宮強奪宣言もされていました。
三宮のキャプテンが「このままでは終われない」と言われていたように、第2回の開催も期待しつつ、今回「元町」となったClefyのスタバに寄って帰りました。

同行した三宮在住の友人も、危機感を覚えたのか「次は私も出ようかな」とやる気を見せていました。少なくとも地域を盛り上げるという目標は達成できたようです。
リベンジに燃える「三宮」、フラワーロードを狙う「元町」。次回開催も楽しみです。
みなさんも自分の中の「三宮」「元町」を確認する作業も兼ねて、ぜひ境界線を見に行ってみてくださいね。

 

今回ご紹介したのはここ!

 


ナミコ

セは阪神、パは阪急を応援しながら阪神間で生まれ育った昭和生まれのママライター。
幼少期の憧れの人は福本豊。阪急
ブレーブスを知る最後の世代として、西宮ガーデンズに行くたびギャラリーとメモリアルスポットを巡礼しては熱く語るためママ友たちにウザがられている。趣味は野球観戦と鉄道旅行。

 

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