ナミコのおでかけ日和(9)子どもたちが本格的な投票体験!キッザニア甲子園 模擬選挙に潜入してきた

2025年7月19日(文・写真/ナミコ 

こんにちは、ナミコです。
今回はキッザニア甲子園で3日間限定で行われた「キッザニア模擬選挙」の様子をご紹介します。

 

Kids Onlyの国、キッザニアで模擬選挙!

子ども達が好きなおしごとにチャレンジし、楽しみながら社会の仕組みを学ぶことができるこどもが主役の街「キッザニア」。
キッザニアと言えば対象年齢である3~15歳の子どもがいないグループは入場すらできない“Kids Only”の街。
当然、対象年齢の子どもたちには日本ではまだ選挙権はありません。
しかしキッザニアでは社会の仕組みを学ぶため、国政選挙に合わせて“模擬選挙”が行われています。

今回は参議院議員通常選挙にあわせてキッザニア甲子園で7月18日(金)~7月20日(日)の期間限定で実施された「キッザニア模擬選挙」の様子をご紹介します。

 

すべてが本物!の本格的な投票体験

期間中、子どもたちは入場時に「模擬選挙のお知らせ」を受け取ります。
その後は好きなタイミングで投票所に出向き、「模擬選挙のお知らせ」と投票用紙と引き換え。


「国会」「衆議院・参議院」「選挙」「政党」等についての説明を聞き、各政党の公約を確認します。
投票先が決まったら、大人たちと同様、記載台に進みます。


今回は比例代表方式なので、投票用紙には政党名を記入。
中央に置かれた投票箱に投票用紙を投函し、最後に政策に関連したアンケートに回答して、模擬選挙は終了です。

記載台や投票箱などはすべて実際に使用されるものと同じ物。模擬投票するのも実在の政党と本格的。投票できるのは1人1回のみ。「模擬選挙のお知らせ」と引き換えに投票用紙を受け取るところも本物の選挙と同じです。

この日は模擬選挙の投票開始日ということもあり、投票前に投票箱がカラであることを確認する「ゼロ票確認」が行われていました。この作業は大人でも目にする機会はなかなかありません。もちろん私も初めて目にしました。実際は投票所に一番乗りした有権者が立ち会います。

投票所の壁に貼られた公約にじっくり目を通し、真剣に投票先を思案する姿は大人も見習わなければなりません。
※投票先が6党に絞られているのは子どもの混乱を防ぐためのキッザニア側の判断

投票を終えた子どもたちからは
「大人になったら必ず選挙に行こうと思う」
「1人1票しかないけれど、未来が変わると思って投票した」
と頼もしい声が聞かれました。

模擬選挙投票所があるのは、キッザニアの街で1番の賑わいを見せる中央広場にほど近い場所。そのため筆者が見守っている間にも、子どもたちが続々と投票に訪れていました。

 

「なんちゃってイベント」ではなく「当事者」として参加

キッザニアでの有権者はもちろん子どもたちですが、模擬選挙は「なんちゃってイベント」ではありません。
そのため子どものイベントにありがちな、投票するとご褒美がもらえる、投票用紙が可愛い色やデザイン、キャラクターが出迎えてくれる、などの子ども興味を引くような装飾は一切なし。

白一面の壁には、政党のポスターや注意事項が整然と並び、無機質な記載台に無地の鉛筆、と環境面も徹底しています。
たとえ3歳の子どもが投票に来たとしても、投票所内には大人の付き添いは不可。他のおしごとと同様、1人で国政に関するレクチャーを受け、自分で投票先を決め、投票用紙に記入し、投票しなければなりません。
そのため、子どもたちにとってもより心に残る、リアルな社会体験となっています。

キッザニアといえば、華やかな衣装や楽しい音楽とともに子どもたちがおしごとの体験をしているイメージですが、投票所だけは静まり返った雰囲気の中、真剣に公約を読む子どもたちの姿が印象的でした。

大人になると、ついつい後回しにしがちな投票。
模擬選挙に真剣に取り組む子どもたちの姿を見て、選挙に対する心構えを問われたキッザニア模擬選挙体験でした。

 

今回ご紹介したのは
キッザニア甲子園
兵庫県西宮市甲子園八番町1-100
ららぽーと甲子園

アクセス詳細・予約方法などは公式サイトをご確認ください。

 

 


ナミコ

セは阪神、パは阪急を応援しながら阪神間で生まれ育った昭和生まれのママライター。
幼少期の憧れの人は福本豊。阪急
ブレーブスを知る最後の世代として、西宮ガーデンズに行くたびギャラリーとメモリアルスポットを巡礼しては熱く語るためママ友たちにウザがられている。趣味は野球観戦と鉄道旅行。

 

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