スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(141)関学ファイターズ、東京遠征!春の東大戦!
2025年5月20日(イラスト・文/T.ANDOH、写真/Azusa Suzuki)
こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
学生アメフト、関学ファイターズは春の交流戦まっただ中。
5月18日(日)に開催された東京大学戦の様子をご紹介します。
ふだん戦わない関東のチームとの対戦も組まれているのですが、今年は数年ぶりに関東遠征となったので、僕たちも東京までついていっちゃいました。
会場は調布市のアミノバイタル・フィールド。
サッカーの国際戦も開催される「味の素スタジアム」に隣接したフィールドなんですが、この日は味の素スタジアムで「乃木坂46」の13周年の記念ライブが開催されていて、会場の外には多くのファンであふれていました。
2日で11万人を動員したという乃木坂46には到底かなわない話ですが…、アメフトももっとファンの方には足を運んで来てほしい。
そう、
コロナ禍がきっかけで、いろんなスポーツでネット配信が発達したわけですが、代わりに会場来て観戦するファンって減ったような気がしますよね。
ファンの拡大ももちろん課題のマイナースポーツですが、業界を盛り上げるためにも、ファンの皆さんには実際に足を運んで、風を感じて、耳で音を感じてほしいと思います。
この日は得点ラッシュでした!
東大の攻撃から始まったのですが、攻守交代後のファーストプレーでファーストダウンを獲得すると、1回生QB星野太吾選手から繰り出したミドルパスを3回生WR小段天響選手がエンドゾーンに運び先生のタッチダウンを取りました!
パスプレーで苦戦している春の交流戦で、小段選手にとってもこの春初めてのタッチダウンとなりました。
その後も1Qから得点ラッシュとなります!
続いてはラン攻撃で4回生RBの井上誉之選手のタッチダウンが2つ決まり、1Qから大幅リードをします。
しっかりと道を作って突破してのタッチダウン。オフェンス陣には自信になるプレーですね。
2Qからはパスを多用したプレーにも発展してきます。
ファーストプレーではしっかりとターゲットを探した末に右サイドのラインぎわにいた3回生WRリンスコット・トバヤス選手へのタッチダウンパスが決まります。
さらに5つ目のタッチダウンは井上選手のダイブ。
3回生RB、深村鱗太郎選手のゲインが生きたタッチダウンでした。
RB陣にもショートパスからランに繋げるオプションなんてものがあり、これは後半にも見られましたね。
前半終了間際には、またまたショートパスを受け取った4回生WRの五十嵐太郎選手のタッチダウンランが決まりました。
後半になると、3回生RBの松村亘選手がラッシュをスルスルと抜け出してのタッチダウン。
さらに後半活躍するは2回生RBの平野日々輝選手。
外側のオープンに流れてそのまま独走のタッチダウンランを決めるなど3つのタッチダウンを奪いました!
東京大学ウォリアーズ 0 × 70 関西学院大学ファイターズ
10個のタッチダウンに完封と、見事な勝利を飾ることができました!!
「フィジカルでもっと攻めたいけど、まだまだです。レベルの高い試合になっていくとパワーバック陣が必要になってくるので、必要とされる存在になれるよう、春のシリーズを仕上げていきたいです」
とは、RB松村亘選手(写真左)。
「個人的には立教戦、京大戦での反省が少しずつ解消できているかなと思っています」
とは、深村鱗太郎選手(写真右)。
スピードはあるもののフィジカルでまだまだ負けてしまうという課題を感じている深村選手。この日はタッチダウンこそ届かなかったものの、果敢に突進するプレーもあって、レベルの高い相手に立ち向かっていくための収穫があったようでした。
そして、いつも写真にはニコイチで写るこの二人…(笑)。
性格の違うRBコンビですが、この二人の良さが活きてくると、さらに層が熱くなるんですよね。
「(来週の関関戦に向けて)サブメンバーの精度もどんどん上げていって、ディフェンス全体でチーム力を上げていきたいです」
今年はDBのポジションにつく(この日はLBをつとめました)4回生東田隆太郎選手は冷静に振り返りました。
この東大戦は点差もついた展開だったので、サブメンバーにも大いにチャンスが回ってきましたが、まだまだチーム全体の底上げを目指しているファイターズの面々。
チームビルディングのための実戦も着々と消化されていくなかで、選手たちは限られた期間にしっかりと成果を上げるための準備をしています。
上級生が卒業して、かつ今年は挑戦者という立場のファイターズにとって「今年のチームはこんなもの。と言われたくはない」
勝利で飾るも、4回生は口を揃えて気を引き締める言葉を話してくれました。
今週末25日(日)は関西大学戦、次の交流戦が昨年甲子園ボウル行きを阻まれた法政大学戦。
春シリーズの大一番が控えています。
昨シーズンも春の交流戦ながら、なかなかの接戦を展開したのが関大戦。
春の仕上がり具合に注目がいく中で、この1週間を選手たちはどのようにして過ごし、準備していくのだろう…
と思うと、僕も緊張感を感じるくらい。
学生の立場なのに、これだけ注目され、シビアな生活を送っているのかと思うと、本当に高いレベルでアメフトに、そして部活に向き合っていることを再確認できます。
日本一奪還の道は正直険しいと思いますが、だからこそ見る価値がある。
その挑戦の姿をぜひ皆さんにも見てほしい!
ので、今日も言います!!
関西大学戦は、5月25日(日)14:10〜 王子スタジアムにて。
同日11:30〜は、昨年の甲子園ボウル覇者の立命館大学の試合も予定されていて、春の注目が集まる1日となりそうです!
スポーツが好きな皆さん、ぜひお気軽に観戦に行ってみてください!!
<おまけ>
滅多にない東京遠征。しかも相手が東京大学ということもあって、東京大学の監督をつとめられる森清之さんにもお話をうかがい、ミーハーにも写真まで撮らせていただきました。
日本代表のヘッドコーチもつとめ、またテレビのNFL中継では解説者として活躍されている森さん。
いまの日本アメフト界を牽引し、テレビではオードリーやカンニング竹山さんとも交流をしている有名人!
それでも、僕らの声かけにはとても気さくに対応をしてくださいました。
しかも森さんは名古屋出身!
同じ名古屋出身という話もさせてもらうとさらに喜んでいただき「これからもぜひアメフトを盛り上げてください!」と、ありがたいお言葉をいただきました。
森さんにお会いできるというのも東京遠征の楽しみでもあったので、ゲーム、会場の雰囲気、いろいろと収穫の多い一日となりました!
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スポーツイラストレーターT.ANDOH
おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。 |
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