その宮崎は、昨年二軍に落ちていた小谷野から多くを学んだらしい。大ベテラン・小谷野もまた怪我から復帰して、今年は不動の3番打者として百戦錬磨の技術を見せつけている。「糸井ロス」を忘れるほど今年のオリックスは実にうまく噛み合っているのだが、それを支えているのは、宮崎をはじめ武田や小田、大城、鈴木といった人材を供給し続ける二軍の存在であることも見逃せない。
「福良ー田口ライン」で昨年から風通しが良くなった、オリックスのチーム編成。これが結実しているのが、今年のスタートダッシュである。誰かが故障したり抜けたりすれば、チャンスを待って研鑽していた誰かがチャンスを掴んで、離そうとしない。一軍も二軍も、目の色が違う。ようやく、オリックスに「実りの時」が訪れようとしているのかもしれない。
とにかく。今年のオリックス・バファローズからは目が離せない。ライブで見れなかったときは注目シーンをパ・リーグTVでチェックするのが野球観察者の常なのだが、今年はそれが連日の深夜に及び、目が潰れそうである。昨年まではそんな苦労はなかった(きっぱり)。毎晩、平野の最後の一球を確認してから寝ているような気がする。
今年のオリックス・ファンは大変だ。もちろんそれは、うれしい悲鳴である。きゃー。
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