選手たちの元気な声とバットやグラブの「野球音」が響く中、フィールド上は「京都フローラ」の練習に移り変わり、両チームの守備練習が交互に行われ、次第に夕刻が迫ってくる…。カクテル光線と淡い色になっていく青空が曖昧に混じり合う頃、いよいよ試合開始である。
ディオーネの先発左腕の泉#17がやや不安定な立ち上がりながら、1回表を無失点で切り抜ける。と、その裏にいきなりディオーネ打線がつながって、大量5得点。その後も着々と加点したディオーネの各バッターの打球は明らかに鋭く、確信を持ってヒットコースに飛んでいく。オフにしっかりと準備ができていたことの証であろうか。神戸の夜空に響き渡る「カーン」「キーン」という小気味良い打撃音が、心地よい。
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