貯金をなんとか減らさずに「夏休み」まで持っていけば、休み明けに山岡くんも復帰してきて、やはりこれはひょっとこするとひょっとこ?などと先走ってもしんどいだけなので、監督の言うように「ひとつひとつ」である。我々ファンも。
この日の試合を見て、大きな変化はあった。何より、各選手の顔が自信に満ちていた。気迫が前面に出ていた。シーズン序盤とはずいぶん雰囲気が違うのだ。世間に注目されることによって、プロ野球選手は大きくなっていくのだろう。その時は、きた。
「いまだ観戦試合、全勝や!(6試合やけど)」とほくほく顔で帰ろうとしたら、ドーム内のモニターで「今日のハイライト」が始まって、思わず立ち止まる。そのとき、同行の専属カメラマン(前回オリッ優勝時は小学校1年生)が、一言。
「ハイライトでは逆転負けしたりして」
うん。私も同じことを思っていた。染み付いた負の記憶は、負け犬根性は恐ろしい。なんと目の前の勝利にすら現実感がなく、確信が持てないのである。あかんあかん、自分のほっぺたを引っぱたいて事実と向き合おう。ファンを代表して、ポジティブ・シンキングをここに誓います。
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