南 郁夫の野球観察日記(19)
オリックス・バファローズ、安達選手にインタビュー!
「自分とTでチームを引っ張っていかなくちゃ」

2016年10月25日(取材・文/南 郁夫、写真/トモ)



――今年は過去最高打率でしたが、昨年2桁いったホームラン数は減りましたね。打撃スタイルを変えようとしておられるんですか?

ホームランは、もう… 狙ってないです(笑) バットを振り回さないようにしてますね。軽打というか。打順が2番なんで、後ろのバッターにつなげるように、つなげるようにと思ってやってます。その役割が、おもしろいんです。ホームランもたまに打つのはいいんですけど(笑)


――チームの成績は残念な結果でしたが、雰囲気はどうでしたか? 最後の方はいい感じに見えましたけど。

雰囲気は、良かったです。でも、結果が出ていないですから。そろそろオリックスとしても優勝しないと。(長年優勝から遠ざかっていた)カープも優勝しましたしね。


――個人的に、これから目指していくところはありますか?

僕個人よりもチームの優勝です。優勝争いを、したいです。(チームの雰囲気が)全然、違うので(笑) 楽しんで優勝争いをして、ファンの皆さんに優勝を見てもらいたいです。


――今後のオフのご予定は?

まずは体をゆっくり休めて、ということですね。


――息抜きには、どんなことをされているんですか?

釣りです。ぼーっと(笑)釣ってますよ。神戸は近くに釣り場もあって、住みやすくて、好きですね。 


――体をよく休めていただいて、来年の10月は「試合」を観せてください(笑)来シーズン、安達さんの目標は「優勝」ということで大丈夫ですか?

大丈夫ですっ!




安達選手は顔色も良く、とても元気そうだった。嬉しかった。インタビュー後、これもT-岡田選手との発案だという即席サイン会を行うという、慌ただしい状況にもかかわらず丁寧にお答えいただき、感激である。オリックス球団にも感謝。病気の話もご自身から語ってくださり、言葉にしきれないいろんな思いも伝わってきた。

とにかく、今年の安達選手の活躍は、長く我々の心に残る素晴らしいものだったのである。

終始なごやかだったインタビューだったが、T-岡田選手と二人でチームを引っ張っていくという安達選手の意気込みが真剣に伝わってきた。オリックスはこの二人なのだ、と私は思っている。来シーズンに向けて夢が広がる、嬉しいひとときとなった。

インタビューを終えて球場から出ると、すでに関係者出口は「出待ち」ファンの人だかり。そこに安達選手、T-岡田選手が登場すると大歓声が起こり、それから延々とサイン会が行われたのである。
選手の発案でのサイン会。素晴らしい。大喜びのファンと、笑顔で応える安達選手とT-岡田選手。来秋はこの二人がオリックス・バファローズを最高のステージに押し上げて、ファンに「一番大きな喜び」をもたらしてくれるに違いない。







オリックス・バファローズ公式HP
http://www.buffaloes.co.jp/




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南 郁夫 (野球観察者・ライター)
通りがかりの草野球から他人がやってるパワプロ画面まで。野球なら何でもじっと見てしまう、ベースボール遊民。あくまで現場観戦主義。心の住所は「がらがらのグリーンスタジアム神戸の二階席」




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