皆さんは「神戸の履き倒れ」という言葉を耳にしたことはありますか?
関西圏の方は聞いたことのある方も多いかと思います。
そうです! 「大阪の食い倒れ」「京都の着倒れ」に並ぶのが「神戸の履き倒れ」です。
その神戸の靴作りの歴史は古く、明治時代にはアメリカで靴作りを学んだ平野永太郎さんが元町で誂え靴のお店を出したことで、そこに地方から弟子入りを志願する若者が多く集い、日々技術を磨いていたという資料が残されています。
これが現在、神戸で多くのオーダーメイドシューズ職人たちが工房を構えている大きなルーツだと思います。
一方で、長田区や須磨区を中心に栄えてきたのが「ケミカルシューズ産業」です。元々は神戸にゴム工場ができたことでゴム靴産業が盛んになり、その後戦争や不況でゴムの入手が困難になった事を受けて、試行錯誤の末に誕生したのがケミカルシューズ
だそうです。資料によるとそれが昭和27年頃ということなので、こちらもまた歴史を感じますね!
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