その考え方はいたってシンプルです。
まずは、旬のものをたべること。たとえば、夏の風物詩であるスイカ。
スイカには、体にこもった熱をとり、必要な潤いを補うお仕事があります。
旬の食べ物にはその季節を乗り切る力があるのです。
もうひとつは、体が求めているものを食べること。
皆がいいといっても、あなたにぴったりだとは限らないのです。
ぴったりなもの選ぶために、自分の体質についてみていきましょう。
薬膳は、漢方医学の理論に基づいて作るおいしいお料理です。
漢方医学では、健康は『気・血(けつ)・水(すい)』のバランスで保たれていると考えます。
車に例えると
「気」は前にすすむエネルギーで、タイヤの役割
「血」は栄養と潤いで、ガソリンの役割
「水」は体に必要な水分で、冷却水の役割。
タイヤがあってもガソリンがないと動けませんし、前に進む力が強すぎるとガソリンはあっというまになくなってしまいます。
冷却水がなければ途中でオーバーヒートしてしまうでしょう。
この3つのバランスが保たれている事。この状態がからだにとって最良な状態であると考えます。
健康でいるためには『必要なものが十分あって正しい方法にめぐる』ということが大切です。
足りないものは補い、多すぎるものはとる。
この考え方をもとに、オーダーメイドでつくる食事が薬膳なのです。
次回からは、具体的な症状についてお伝えしますね。
|