南 郁夫の野球観察日記(84)
2021シーズンが待ちきれない!オープン戦を観にいってきた

2020年3月11日 (文/南 郁夫、写真/トモ)



鋭い針を刺すようなストレートがビシビシとキャッチャーミットを鳴らす。4年目の田嶋大樹投手の胸のすくような投球で、コロナ明け2021年の私の野球観察がめでたく幕を開けました。3月10日@京セラドーム、対ヤクルトのオープン戦レポです。

猛禽類が羽根で相手を威嚇するがごとく!ピーンと両腕を一直線に張る独特のフォームから放たれる田嶋の投球がツバメを圧倒して、6回1失点。若きツバメ主砲・村上くんを3三振させた対決は見ものでした。投球のテンポも良く、ムダ球がほとんどありません。先日の楽観コラムで予想したとおり、田嶋投手の本格的ブレイクは確定です。山・山コンビに続く待望の大物左腕先発ローテの誕生に、ワクワクしますね。



そして、帰ってきた平野佳投手の初実戦にも立ち会えましたよー。7回のマウンドに上がった平野投手に、スタンドのオリッファンは「おかえりー」の大拍手。初球を投げる前にセンター方向を向いて行うあの(変な)屈伸儀式が、なつかしかったです。四球で頭のランナーは出すけどあとはねじ伏せるという「あの平野」そのままの投げっぷりで、我々を安心させてくれました。

攻撃の方は決定打が出ない(いつもの)パターンが出かかってハラハラしましたが、ドッカーンはなくとも渋くじわじわ得点して投手力で逃げ切る形で、4-1の勝利。とにかく結果が欲しい佐野や太田、後藤といった選手にヒットが出て勝利につながりよかったと思います。オープン戦から勝ちグセをつけて欲しいですからね、うん。

で。この日、ヒットは出ませんでしたが守備の主役となったのは、「噂の19歳」紅林弘太郎選手でした。ショートとサードでフル出場して好守を連発。186cmの長身で内野に「すっ」と立つ姿は、単純にカッコいいです。スタンドのファンも「でかいな」と口々に。まあ、阪急時代からこのチームの内野手って伝統的にちっこいから・・新鮮なんだと思います。20歳の太田との若々しい二遊間、魅力ですね。


主力の吉田、T−岡田、ジョーンズ、モヤあたりの調整も順調そうで。実際に見ても2021年のオリックス・バファローズは期待が持てるなあ、という印象を強くしました。開幕が楽しみですっ。

さて、今年もいまのところ「新しい観戦スタイル」は続行中です。球場には検温しないと入れませんし、飲食時以外はマスク着用で「大声・立ち上がっての応援」は禁止。違反すると… 係員に指導されます。この日、近い席にけっこう大声でヤジを飛ばすおっさんがおりまして、それがまあミスした選手に「アホかコラ」系の芸のないヤジを頻繁に発するお方で、叫ぶときはマスクを外している様子。

どうなんのかなあ?と思ってたら… やはり係員に(穏便に)注意され、それに対して「なんやねんコラ」的ないかにも大阪的な一悶着。そばにいたお兄さんが「黙ってろおっさん」と係員に加勢したりで険悪なムードになるも、おっさんかなり酔っているみたいで言動わけわからず、結局その後は(ヤジより気になる)イビキかいて居眠りを開始、というとほほな顛末。

係員の人も大変やなあと思うとともに、次第に居場所がなくなる昭和な野球ファンにも若干の哀れを感じた一幕。でもねえ、時代は変わりました。コロナ関係なくても、昭和なヤジや大声での会話は聞きたくないので、私には「新しい観戦スタイル」はありがたい気がします。(サービス?でイニング間に流されたお世辞にも上手とは言えない「録音された応援団のラッパ演奏」…めっちゃ昭和な響きで、物悲しかったです)

プレイに対して自然に出る声以外は、拍手だけでいいなあと。この日、ファウルが直撃して苦しむ主審に対して「頑張れ」という意味で自然発生した「拍手」などは、心温まるものでしたし。そういう意味ではヤクルトファンってなんでもあの「傘」で感情表現できて羨ましいなと思いました。三段傘なんてのもあり、なごみました。

まあとにかく、野球観戦は楽しいですね。トイレにあった2021年スケジュールを手に、開幕が待ちきれない夜でした。7月下旬から8月上旬の「スケジュールの空白」には「ドキッ」としますけど。

PS:ヤクルトのスタメンの1番から5番のネームバリューってすごくないですか?坂口は元気でした。ぐっちー!









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南 郁夫 (野球観察者・ライター)
通りがかりの草野球から他人がやってるパワプロ画面まで。野球なら何でもじっと見てしまう、ベースボール遊民。あくまで現場観戦主義。心の住所は「がらがらのグリーンスタジアム神戸の二階席」




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