ついに、球春到来!ただし、無観客でっ!
オープン戦とはいえ、観声のないプロ野球中継は異様である。が、2月29日の札幌ドームに深いエコー付きで響き渡ったT−岡田のフルスイングの打球音は、痛快であった。観客がいないと、芯を食ったバットってあんなに美しく響くんですねえ。そして何より、久しぶりに見たT本来のホームラン弾道の美しさ。無人の外野席でボーンと跳ねるボールが、今シーズンのオリックスを占っているような気がして、にんまりである。
2020年シーズンを目前にしたオリックス。投手陣は(昨年から)整ってる。(未知数とはいえ)ジョーンズが加わった打線の得点力は上がりそう。でも評論家諸氏に「何かが足りない」と必ず言われてしまう、オリックス。その何かが「元気さ」「明るさ」とかまるで少年野球のような言われようの、オリックス。でも、ファンはみんなわかっている。その何かが「T−岡田」だということくらいは。
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