7日の試合は、ネット裏。渋〜い投手戦(秋山・金子の投げ合い)。相手チームのユニを着たファンは、この場所では絶滅危惧種である。特にこの日は配布された黄帽子を虎ファン全員が幼稚園児のようにかぶっているちう恐ろしい日だったので、かぶってない私(と専属カメラマン)は、よほど珍しかったであろう。それでも「チラッ」と見るくらいが、一般的メンタリティやん。んが、隣の虎ファンのおっさんが「まったく躊躇なく」普通に話しかけてくる雰囲気は、やはり他の球場にはなかなかないものである。
「オリックスの応援でっか」(見たらわかるやろ)
「阪急やったら知ってまっせ、キャッチャー岡村とか」(あんた何歳や)
「阪急こども会、入ってましたで」(節操ないんか)
「神戸球場は好きでっせ、見やすいしね」(どこやねん神戸球場)
「T-岡田てもっとゴジラみたいに顔大きかったんちゃいます?」
(誰かと間違えてへん? 本物のゴジラはバランス的には顔ちっこいし)
ゆるくてフレンドリーな、甲子園ネット裏の雰囲気。試合中、お互いによくわからない相手チームの若手選手の説明をし合ったり(「秋山は梅野よりよう打ちます」)、それぞれの得点シーンで「ごちそうさまでした」と言い合ったり、いきなりまた別のおっさんがマウンド上の(ストレートしか投げない)近藤を指差し、「にいちゃん、あの近藤って何年め? ええ球ほるなあ」と聞いてきたり… 楽しいひとときを過ごすことができた。ファンも交流戦である。「交流せん!」と意地を張らずにビジター応援席から出るのもいい。
それにしても… タイガースは鳴尾臭濃厚な背番号のでかい若手中心、オリックスもルーキーをはじめとする若手中心ながら、きっぱり新旧を切り替えることもできず… というオーダーで、どちらのチームも同じような模索を続けているチーム状況かな、と思う。7日の試合ではベテラン鳥谷が攻守に意地を見せて虎ファンの熱い熱い声援を受け、それはそれでいい光景だった。
オリックス的には、前試合に引き続いて吉田正の打棒爆発とルーキー西村のブレイク予感(今年のルーキーどんだけ豊作?西村は次のヤクルト戦で初ホームラン)、金子の本来の好投などが収穫であったが、1-2の劣勢で迎えた9回裏。マウンドに上がったドリスを初めて生で見て驚いた私の「(ドカベンの)雲龍やん!」という発言はスルーされ、おっさんは「こいつは3球でわかりまっせ」と。ズバズバ最初からストライクを投げ込んだこの日は「ええドリス」だったらしく、あっさり三者凡退。関西対決は結局、1勝1敗(1試合雨天中止、振替試合はいつ?)
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