ーーマラソンを始めたきっかけは? 陸上とかやっていたんですか?
「いえいえ、スポーツらしいスポーツは全然やってなくて…。第一回神戸マラソンの前年のクリスマスライブのMC(演奏の合間のおしゃべり)で、『来年は、神戸マラソンが開催されますね〜』『市民マラソンですよね、一度走ってみたいですね』『んじゃ、挑戦しましょか』みたいな話になって… ネタのつもりだったんですけど、皆さんの前で約束しちゃったから、渡辺と2人でエントリーしたら、参加が決まって本当に走ることになったんですよ」
ーー初めてのマラソンはいかがでしたか?
「マラソンどころかランニングもちゃんとやったことなかったんで、どないしよ〜って感じでした。練習方法もよくわからないまま、音楽活動の合間にランニングして、本番を迎えました。そしたら、意外といい感じで走れたんです。ところが、30km過ぎたあたりから脚が攣って…。もうあかんわ、と思いながらもあと少し、あと少し、と脚を引きづりながらなんとか完走しました。その時のタイムが4時間14分やったんです」
ーー初マラソンで4時間14分って! すごいですね。
「そうなんですよ! それで、もっとちゃんと準備して、脚に来ないようにペース配分も考えて走ったら、これはいけるんちゃうか、と。そこからはまった感じですね。でも、運動経験ゼロからのスタートなので、音楽仲間でマラソン走っている人にいろいろ教えてもらって、ランニングを始めたんですよ。とはいえ、しんどいのは嫌だし、仕事もあるし、ゆるゆるマイペースでって感じで仲間と走るようになりました」
ーーそのランニンググループも今や180人のメンバーだそうですね。
「『アカペランニング部』って言うんです。名前の通り、僕らの音楽仲間2,3人で始めて、そこから広がっていって、今では芸能人やアアナウンサーや一般の方などいろんな人が参加してます。ガチなアスリートのグループじゃなくて、みんなで楽しく走りましょう、というのがよかったのかも。たとえば、線路沿いの道を走って、しんどくなったらリタイアして電車乗って目的地に行くって感じで、それぞれマイペースで走ってます」
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