南 郁夫の野球観察日記(64)
オリックス2019年度新人選手入団発表記者会見レポート!
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2018年12月18日 (文/南 郁夫、写真/トモ) |
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いろんな人が去っていく、オフシーズン。とはいえ、いなくなった選手を惜しんでいても仕方がありません。ちゃーんと、新しい力がチームに入ってくるのです。そう。今年最後のミッションは、来シーズンの新人選手入団発表記者会見のレポートとなりました。さっそく、希望の瞳をキラキラさせている若者たちの声(要約)を紹介しましょう。
■ドラ1 太田 椋(おおた りょう)#31
17歳 内野手 右右 天理高等学校
「3番ショートにこだわって全力プレーで頑張ります。早く父(一軍バッティングピッチャー)の球を打ちたい」
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■ドラ2 頓宮 祐真(とんぐう ゆうま)#44
22歳 内野手 右右 亜細亜大学
「4番で二桁ホームランを狙います。ブーマーにかけてユーマーとファンに覚えて欲しい」
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■ドラ3 荒西 祐大(あらにし ゆうだい)#15
26歳 投手 右右 Honda熊本
「背番号が同じ(引退した)佐藤達也投手のように愛される選手になりたい。開幕一軍で強気の投球をします」
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■ドラ4 富山 凌雅(とみやま りょうが)#28
21歳 投手 左左 トヨタ自動車
「1年目から京セラで投げたいです。大事な試合ほど結果が出せるので使ってほしい」
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■ドラ5 宜保 翔(ぎぼ しょう)#53
18歳 内野手 右右 未来高校沖縄
「ワンプレイで球場の雰囲気が変えれる選手になりたい。キャッチャー以外ならどこでもやります」
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■ドラ6 左澤 優(ひだりさわ ゆう)#60
23歳 投手 左左 JX-ENEOS
「怪我なく1年投げ通したい。背番号と同じ60試合登板して左の左澤と覚えてもらえるよう頑張ります」
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■ドラ7 中川 圭太(なかがわ けいた)#67
22歳 内野手 右右 東洋大学
「最後のPL選手として先輩方に恥ずかしくない活躍をしたい。チームを勝たせるので使ってください」
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■育成 漆原 大晟(うるしはら たいせい)#127
22歳 投手 右左 新潟医療福祉大学
「1日も早い支配下登録を目指したいです。ここ一番の試合で登板できる投手になりたい」
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どの選手も、多くの報道陣や招待されたファンの前でしっかりした口調で明確なビジョンを語り、若いのに非常に頼もしかったです。これを受けて西村新監督もにこやかに
「見るからにやってくれそう。ユニフォームを着たからには、最初から遠慮せずに自分を出し切ってほしい。」
と、温かいエール。
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新人選手たちはこの後、ファンとの写真撮影会や握手でのお見送りなど、さっそくプロ野球選手としての初仕事を行いましたが、見るからに緊張してぎこちなく、とても微笑ましい光景でした。
ファンが帰った後も、報道用の写真撮影やテレビカメラも入った個別の囲み取材などが行われ、新人たちもこの日ばかりは主役扱い。球団のはからい?で列席していた家族・親族との写真撮影もあり、そのときやっと彼らがホッとしたような普段の顔に戻っていたのが印象的でした。
さて、野球観察者の「観察結果」ですが、とにかくドラ2・頓宮選手の「西郷どん」のようなごつい体と豪快な面構えから目が離せません。めっちゃ打ちそう。待望の右スラッガー「ユーマー」の誕生を期待させるオーラが、明らかに発せられていました。とにかく雰囲気があります。個人的には、オリックスにいなかった、欲しいタイプの選手が入ってきたなと思います。
ドラ1の太田選手は高卒らしいフレッシュさ満点でしたが、ドラ3の荒西投手はさすが26歳・妻帯者と言うか、なんとなくもうプロで何年か活躍しているような顔をしており、即戦力の香りがしました。
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とにかくプロの世界に入ってしまえば、ドラフト順位や前評判など関係なし。結果が全てのこの世界での彼らの活躍を祈るばかりです。昨年の同じ場所からは、田嶋投手、福田選手という一軍クラスが輩出されたわけで、いろんな意味でチャンスが多い現在のチーム状況からして、この中からレギュラークラスが出てきてもおかしくないわけですから。
で。ここからは、K!SPO独自取材です。
新人選手の中から3選手に雑談ながら軽くお話を伺うことができたので、最後にご紹介しておきましょう。
まずは、ドラ4の富山投手。
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兄弟は喜んでくれてますか?(彼は14人兄弟の6番目)と聞くと
「はい。とても喜んでくれています」
左腕で背番号28ということで、ファンの期待わかってますか? と振ると
「星野さん、ですよね? 知っています」
笑顔の中にも眼光は鋭く、やってくれそうな期待が膨らむ、富山くんでした。
お次は、育成の漆原投手。
中日で活躍中の笠原投手が大学の先輩ということで、連絡取り合ってますか?と聞くと
「いろいろ教えてもらっています。励みになります」
とにかく支配下登録が目標ですね?と聞くと
「準備はできていますので、見てもらえればチャンスを掴む自信はあります」
独特の柔和な雰囲気を漂わせている漆原くんですが、言葉が力強く芯が強そうです。頭角を現し、背番号が2桁になる日が早く来るといいなと思いました。
最後は、ドラ5の宜保選手。
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今回の新人たちの中では、いちばん幼い印象の彼。他選手の具体的な言葉に比べて、会見での発言が終始「感覚的」で、個人的に気になる存在でした。
初めてのプロ野球選手としての仕事は緊張した? と聞くと
「楽しいですっ!」とニコニコ笑顔。
沖縄出身で「寒いのが苦手」と言っていたので「真冬の舞洲は… 寒いよ」と言うと
「えー、そうですか」と心底、困り顔。
実に表現が豊か。「感覚的」なのです。先輩にも可愛がられるであろうそのキャラで、早くプロに慣れて「キャッチャー以外どこでも」という身体能力を我々に見せてほしいと思います。
個性豊かな、新人選手たち。1日も早く全員のパフォーマンスを球場で見たいと思いましたし、とにかく彼らの野球人生に幸あれ! と親心で叫びたくなった、ひとときでした。みんなの顔は覚えたから! この中から多くの選手が一軍に定着してほしい、2019年新人選手入団発表記者会見レポートでした。
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南 郁夫 (野球観察者・ライター)
通りがかりの草野球から他人がやってるパワプロ画面まで。野球なら何でもじっと見てしまう、ベースボール遊民。あくまで現場観戦主義。心の住所は「がらがらのグリーンスタジアム神戸の二階席」
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