みなさん、あけましておめでとうございます。野球観察者・南です。本年もよろしくお願いします。
さて、昨年末に「野球観察日記」を刊行させていただいたわけですが(購入いただいた方、本当にありがとうございます)その大半は2000年初頭にネット上に書き散らしたグリーンスタジアムの観戦コラムが元になっております。
モノを保存する能力に著しく欠けている私にとって(アルバム類も全て捨ててしまう)それらは奇跡的に残っていたデータの一部だったわけですが、実はですね…まだ若干、本で紹介した以外の文献があるにはあるんです(思わせぶりに言うな)。
シーズンオフはそれらを「ちょこちょこ(西本幸雄さん口調で)」紹介していこうと思います。その頃のグリーンスタジアムの空気を感じていただければなと。
初回は、昔からけっこう好きな日本ハム相手の「とある」試合の観戦記。ハムといえば、新庄新監督効果でいまやパ・リーグどころか野球界の話題の中心です。リーグ優勝までしたのに、オリックスの話題など、吹き飛んでしまってますがな(とほほ)。ハムの新ユニがどうなるかわかりませんが、2000年ごろの日本ハムのユニは正しくクラシックで、非常にかっこよかったです。
では、どうぞ。
「芝草という宇宙」
2002年5月18日 @グリーンスタジアム神戸
日本ハム戦になると必ず出現する[LOVELY宇宙29]なる横断幕。いつも人けのない3塁側の2階席の端っこで白地に赤く佇む、そのメッセージ。応援団とは関係のない場所だし、その周辺には誰もいないし。誰がいつの間に設置していつ撤収するのか?野球の応援とも思えぬその不可解なメッセージの真の意図は?謎は深まるばかりなのだ。
ハムの背番号29は、中継ぎ投手の芝草宇宙。「宇宙」と書いて「ひろし」と読ませる。そんなんありですか?「我家」と書いて「せまし」もありですか?
でも、ちと待てよ。「芝草」といえば、宇宙人がメッセージを書く場所ではないか。「芝草宇宙」という字面がすでに、オカルト。「宇宙…」とつぶやいてみる。by カール・セーガン
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