ー歓喜の瞬間はどんなかんじでしたか?
「リーグ優勝のときは、なにか現実離れしていて…思っていたのとは違いました(笑)。どうしていいかわからない、という。喜んでいる選手たちを見て初めて嬉しさが込み上げましたけど。CS突破のときは、小田選手のヒットの瞬間にそれまで経験したことのないような球場の爆発的な盛り上がりを感じたんですが、そのときまだサヨナラのランナー(山足選手)はホームインしてませんでしたよね(笑)。気持ちを抑えて「日本シリーズ進出決定!」とアナウンスするタイミングを冷静に測ってました」
ーリーグ優勝してご自分の周辺に変化はありましたか?
「優勝してというよりは、日本シリーズが神戸に帰ってくると決まったときに、普段連絡を取っていないような知人から「帰ってくるね」とか「ありがとう」とか声をかけていただきました。選手でもないのに感謝してもらって、嬉しかったですね」
ーやはり、神戸での日本シリーズは特別でした?
「自分がファンとしてオリックスを見続けた球場ですし、もちろん気持ちが高ぶり、特別な感情がありました。おそらく将来もうあり得ないでしょうし、奇跡の積み重ねで実現したわけですから、それに対する感謝の気持ちでいっぱいでしたね」
ーその神戸で全てが終わった瞬間の気持ちは?
「もちろん第7戦もやりたかったですが、負けて悔しいというよりは「神戸でやってくれてありがとう」という気持ちの方が強かったです。人生の財産になりました」
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