3月20日、いよいよ第88回センバツ高校野球大会が開幕。開会式の入場行進を見ただけで「ああ、本当に甲子園に出場したんやなあ」とうるうる感動してしまう。
そして、待ちに待った3月24日試合当日。やや肌寒いながらも、春の陽光が眩しい野球日和だ。現地甲子園で、東京のパブリックビューイングで、テレビで、ラジオで、仕事中にこっそりスマホで、海外からパソコン中継で…この試合をどれほどの卒業生たちが見守ったことだろう。
アルプススタンドの応援席は全6,000席のうち、入れ替え制の学校団体席が3,500席、入れ替えなしの一般席が2,500席となっている。野球部後援会では、約2,500席を全校生徒・教職員・野球部OB・吹奏楽部に割り当て、残りの1,000席を卒業生向けとした。同時に応援グッズのスクールカラーの紺色の帽子、メガホン、ウィンドブレーカーを各5,000個作成、半分の2,500セットを学校分、残りを卒業生向けにチケットとともに試合当日に無料配布することにした。チケットの事前配布は禁止、当日の甲子園球場・駅近辺での配布も禁止となっているため、西宮東高校のグラウンドを借りて配布され、瞬く間に品切れとなった。甲子園球場に続々と観客が集まり、一般アルプス席も1試合目が終わった時点で既に売り切れ、再販なし。アルプス席チケットをゲットできなかった人たちは1塁内野席、レフト外野席へ。この日、甲子園球場を埋め尽くした紺色の大応援団は、こうして出来上がったのだ。
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