「神戸だからできる映画祭を」
神戸スポーツ映画祭!2016 開催レポート

2016年4月25日(文/ツカダ タダシ)



突然ですが「メリケンシアター」というモニュメントがあることをご存知でしょうか? そして、神戸市役所の前に、日本で初めてマラソン大会が行われたことを記念したモニュメントがあることをご存知でしょうか?

この2つのモニュメントが語っていること。それは、神戸が「日本の映画発祥の地」であり、「日本で初めてマラソンが行われた地」であるということ。もっというとマラソンに限らず、ボクシング、サッカーなど、日本における各種スポーツ競技の発祥の地だということです(諸説いろいろありますが)。つまりは、日本国内787市(2016年3月末)の中で、映画とスポーツ競技の両方の発祥の地である都市は唯一、神戸市だけ、なんです。

こんな背景があるにも関わらず「スポーツをテーマにした映画祭」が神戸にないなんて!と気がついたのが2015年1月。そして多くの方々のご協力、ご支援をいただき、約1年かけて準備を進めて2016年2月20日から26日までの1週間、元町映画館で開催することができました。

上映した作品は、神戸が発祥の地とされるマラソン、ボクシングに加えて、神戸に拠点を置くプロスポーツチームがある野球、サッカー、ラグビーなど神戸にゆかりのある競技を中心に決定しました。

上映したのはこちらの作品。
「KANO 1931海の向こうの甲子園」台湾・野球
「キッズ・リターン」日本(北野武監督作品!)・ボクシング
「クラシコ」日本・サッカー
「人生はマラソンだ!」オランダ・マラソン
「ハナ 奇跡の46日間」韓国・卓球(一般投票で決定)
「60万回のトライ」日本・ラグビー

えーっ!「キッズ・リターン」上映してたんや…とショックを受けたあなた。もっと残念なことには、なんと35mmフィルムでの上映で、DVDでは体感できない、何といえない味わい深い至福の上映でした。一般の皆様からの投票で上映が決まる投票イベントを勝ち抜いた「ハナ 奇跡の46日間」は老若男女問わず涙腺崩壊、大号泣必至な作品。いたるところから涙や鼻をすする音が漏れ聞こえてきて、私も安心して涙を流すことができました。

上映作品が珠玉の作品ばかりなのは言うまでもありませんが、それだけではありませんよ。



「キッズ・リターン」に出演された俳優の石橋凌さん(ARB!)、「60万回のトライ」に出演していて、2015-16シーズンから神戸製鋼コベルコスティーラーズに入団した梁正秋選手に、同作品の朴敦史監督、ラグビージャーナリストの村上晃一さん、「クラシコ」のプロデューサーである平澤大輔さんに、同作品のモチーフとなった著書を書かれた宇都宮徹壱さん、そして各上映作品の上映前にお送りしたナビゲーション動画と石橋凌さんのトークイベントのMCを務めていただいた大久保かれんさんと、豪華なゲスト・MC陣。

地元神戸はもとより、大阪、京都、滋賀、奈良、遠くは東京、福岡から400名以上の皆様にご来場いただきました。そして、来場いただいた皆様のアンケートの満足度は10点満点中9.38点!という非常に高いもの。この数字をさらに上回ることができるよう、来年もがんばっていきます!

え、来年?

そうです。神戸スポーツ映画祭!は2017年も開催することが決定いたしましたーっ!詳細につきましてはwebサイトまたはFacebookページで、随時情報をアップしていきます。皆様のご支援&ご参加&ご来場、心よりお待ち申し上げておりまーす!




神戸スポーツ映画祭!
http://www.kobe-sff.com
https://www.facebook.com/ksff2016/




ツカダ タダシ
特定非営利活動法人スポーツ・ビジネス・サロン 代表理事
http://www.npo-sbs.org
https://twitter.com/sportsbizsalon

1972年生まれ、新潟市出身。教育関連企業での広報・企画担当、広告代理店での企画営業を経て中小企業支援業と、主に企画や地域貢献のフィールドでさまざまなビジネスを経験。2007年からプロスポーツと中小企業とのビジネスマッチングを立ち上げる。以来、プロスポーツをビジネス面で広く支えられる事業を展開。2014年にNPO法人スポーツ・ビジネス・サロンを設立し、ふとした思いつきから2016年にはスポーツをテーマにした「神戸スポーツ映画祭!」を開催。



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