突然ですが「メリケンシアター」というモニュメントがあることをご存知でしょうか? そして、神戸市役所の前に、日本で初めてマラソン大会が行われたことを記念したモニュメントがあることをご存知でしょうか?
この2つのモニュメントが語っていること。それは、神戸が「日本の映画発祥の地」であり、「日本で初めてマラソンが行われた地」であるということ。もっというとマラソンに限らず、ボクシング、サッカーなど、日本における各種スポーツ競技の発祥の地だということです(諸説いろいろありますが)。つまりは、日本国内787市(2016年3月末)の中で、映画とスポーツ競技の両方の発祥の地である都市は唯一、神戸市だけ、なんです。
こんな背景があるにも関わらず「スポーツをテーマにした映画祭」が神戸にないなんて!と気がついたのが2015年1月。そして多くの方々のご協力、ご支援をいただき、約1年かけて準備を進めて2016年2月20日から26日までの1週間、元町映画館で開催することができました。
上映した作品は、神戸が発祥の地とされるマラソン、ボクシングに加えて、神戸に拠点を置くプロスポーツチームがある野球、サッカー、ラグビーなど神戸にゆかりのある競技を中心に決定しました。
上映したのはこちらの作品。
「KANO 1931海の向こうの甲子園」台湾・野球
「キッズ・リターン」日本(北野武監督作品!)・ボクシング
「クラシコ」日本・サッカー
「人生はマラソンだ!」オランダ・マラソン
「ハナ 奇跡の46日間」韓国・卓球(一般投票で決定)
「60万回のトライ」日本・ラグビー
えーっ!「キッズ・リターン」上映してたんや…とショックを受けたあなた。もっと残念なことには、なんと35mmフィルムでの上映で、DVDでは体感できない、何といえない味わい深い至福の上映でした。一般の皆様からの投票で上映が決まる投票イベントを勝ち抜いた「ハナ 奇跡の46日間」は老若男女問わず涙腺崩壊、大号泣必至な作品。いたるところから涙や鼻をすする音が漏れ聞こえてきて、私も安心して涙を流すことができました。
上映作品が珠玉の作品ばかりなのは言うまでもありませんが、それだけではありませんよ。
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